nmスケール、N-ADLとは

2020年12月3日 9時31分25秒 (Thu)

1 nmスケールとは
本日はnmスケール(N式老年者用精神状態尺度)の話をかきます。
既に別日に述べさせていただきました通り、
日本の医療界や福祉界では長谷川式テストがその精度の高さからよく利用されております。
ただ、意思疎通ができる場合が前提となるテストですので、意思疎通ができない場合に
代わりに用いるテストのひとつがnmスケールです。

2 長谷川式テストとnmスケールの違い、長所と短所
長谷川式テストと異なり、評価者が、日常生活の行動を他覚的に観察することによってなす
スケールとなります。
被験者の精神状態をその日常生活の行動から点数化するというものになります。
意思疎通ができない場合のみならず、非協力的な被験者についても
点数化できるという特性があります。
短所は検査者の捉え方によって評価が安定しないということです。
やはり長谷川式テストやMMSEテストの方が信ぴょう性が高いといえるかと思います。

3 nmスケールの判定方法とは
  ①家事・身辺整理②関心・意欲・交流③会話④記銘・記憶⑤見当識の5項目について
 それぞれ、0点、1点、3点、5点、7点、9点、10点で評価するものになります。
  
  ③④⑤だけ採点するやり方と①②を含めて採点するやり方がございます。
  ①②を含めた5項目の場合ですと、
   正常 48点~50点
   境界 43点~47点
   軽度 31点~42点
   中等度 17点~30点
   重度 0点~16点
  3項目の場合ですと
   正常 28点~30点
   境界 25点~27点
   軽度 19点~24点
   中等度 10点~18点
   重度 0点~9点
  となります。

4 NーADLとは
  nmスケールは、単独で用いられることもありますが、併せて、N-ADL(N式老年者
 用日常生活動作能力評価尺度)とあわせて使用されることも多いです。
  歩行・起座、生活圏、着脱衣・入浴、摂食、排泄の5項目について
  それぞれ、0点、1点、3点、5点、7点、9点、10点で評価するものになります。
  合計点数で判定するのではなく、それぞれの項目について、正常、境界、軽度、中等度
  重度と判定をなすものになります。

5  まとめ
 長谷川式テストやMMSEテストと違い、mnテストやN-ADLは評価が安定しないものですので、
 やはり意思疎通ができる限りは前者のテストを優先すべきであるとは思います。
 ただ、検査拒否や意思疎通ができない場合の次善の策としては必要性があるテストであると思います。

 

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