コロナ禍によって生じている新しく生じそうな争点(代車費用)

2022年10月1日 10時33分33秒 (Sat)

平塚駅近くの弁護士 大木です。
今回は交通事故の被害者側を専門領域としていくなかで、
コロナ禍になって新たに生じてきている、もしくは生じてきそうな争点について
備忘録代わりに書かせていただきます。

1 コロナウイルス罹患に伴う治療の中断
  これについては当初は問題となるかなと思いましたが
  保険会社も柔軟に対応してくれており
  因果関係をコロナ罹患による治療中断を理由に否定されたことは
  一度もないです。
  コロナ禍初期の段階で自賠責保険の方で2週間以上相手も因果関係を否定しないという
  指針を示したのが大きいです。
  診断書の提出を求められたこともないので、ここはしっかりと対応していただいているなという認識です。

2 半導体不足による新車が届く時期の遅れ
  これが結構今深刻な問題になっているかと思いますね。
  従前の運用だと、新車は比較的すぐきましたから
  経済的全損または純粋な全損状況になり、新しい車を買わざるを得ない場合には
  その車が届くまでの間の代車費用を、加害者側の保険会社が対応してくれた(1か月をめどでしたが)
  ので、また、それより長い場合には、車も潤沢にあったので、新車の販売業者が代車を無料で出してくれたりして
  まあ、なんとかなってきたのです。
  ところが、いま新車が届くのに9か月とか平気でかかりますから、その期間の代車すべてはだせないと保険会社側は
  当然言いますし。中古車を含めて高騰している状況ですから、販売業者側も、長い間代車を用意してくれない。
  中古車ですらすぐに買えないのですから、どうすればよいんですかね。
  9か月分の代車費用って控えめに1日3000円計算でいっても、80万円ちかくなってしまうので。
  防衛のために代車特約に自己の保険で入っておくしかない。でもこれも1ヶ月なんですね。
  事故後新車を買うということが損害賠償軽減義務の見地からむずかしい事態が来たのかもしれないですね。

  従前の裁判例の覆すような最高裁判決がでるとしても当分あとでしょうしね。
  大手自動車メーカーにとっては有利な判決でしょうから
  そういうところの関係者が積極的に裁判を提起してほしいです。

 湘南平塚法律事務所 弁護士 大木秀一郎

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