救護義務違反とは~判例、点数、示談等の解説

2020年9月28日 13時17分33秒 (Mon)

本日は救護義務違反の話を書きます。
ひとくちに救護義務違反といっても行政処分の話(点数や反則金)と
刑事罰の話がありますので、両者を区別して書きます。

1 行政処分の話
  救護義務という言葉には広義と狭義のものがございますので、広義の救護義務
 の話から書きます。
  広義の救護義務には狭義の救護義務と報告義務がございます。
  狭義の救護義務とは、交通事故が生じた際に、負傷者を救護し、道路における危険を防止する必要な
 措置を取る義務をさします。
  報告義務とは、交通事故直後に最寄りの警察署等に事故の発生日時・場所等を報告する義務です。
  110番通報をしておけばよいということうことになります。

  負傷者を救護せずに、その場から逃げてしまいますとひき逃げ(救護義務違反)ということになりま
 す。
  それだけで35点の減点になります。
  ひき逃げ(救護義務違反)の元となった事故についての点数も別に加算されることになります。
  35点を超えるとそれだけで免許取消になりますので、ひき逃げ(救護義務違反)の場合には
  確実に免許が取り消されます。

2 刑事罰の話
  救護義務は被害者側の運転者にも課されうるものです。
  加害者側だけ負傷した場合については被害者に救護義務があります。
  救護義務違反の罰則は、以下の通りです。
   5年以下の懲役又は50万円以下の罰金

  ただし、事故の原因となった運転者の場合には
   10年以下の懲役又は100万円以下の罰金
  とより重くされております。

  報告義務違反は、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金となります。

  被告人国選事件を担当していると、報告義務違反が他の道路交通法違反とあわせて
  起訴されている案件が意外と散見されます。
  事故を起こしたら警察、怪我をしていたらあわせて救急車の手配を必ずすることが大事です。

   湘南平塚法律事務所
    弁護士 大木秀一郎
   
 

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