舌下神経(CNXⅡ)について(交通事故・後遺障害)

2020年6月19日 9時53分06秒 (Fri)

今日は舌下神経にかかわる話を書かせていただきます。
小職の昔の発表内容から引用しておりますので、ですます調ではありませんがご容赦ください。
                  記
1 基本的知識
  舌下神経は舌運動をつかさどる純粋な運動神経である。
  延髄の全長にわたって存在する10~15本の舌下神経核から出て,10~15本の神経束をなして延髄を出るが,舌下神経管を出ると1本の神経となる。
  舌運動に対する中枢支配(核上性)は一個性支配(交叉)である。
  舌下神経核(延髄の全長にわたって背内側に存在)を経て各舌筋を支配している。
オトガイ舌筋は,舌を前方に突出させる筋である。
2 臨床検査法
  舌の前方運動を支配するオトガイ舌筋の作用をみる。
 (1)舌を突出させる。
    →舌を突出させると麻痺側に舌が曲がっていく(一側性の麻痺)。
    →そもそも舌が突出させることができない場合には両側性の麻痺
 (2)舌で両頬内面を左右交互に押させ,指でその力を確認する。
    →頬を押す力は麻痺側で強く,健側では弱くなる。
3 機能障害 
一側性麻痺ではほとんど症状を出さず,発語も嚥下もほとんど障害されない。
両側性麻痺では,発語障害,嚥下障害,咀嚼障害のほか,食べ物を口内で移動することも困難になる。
(1)核上性(中枢性)障害
   オトガイ舌筋を支配する神経枝は交叉するので,病側と反対側に舌が突出されることになるが,萎縮はおこらない。
(2)核性障害
   麻痺舌筋に萎縮が観察される。
(3)核下性障害
   麻痺舌筋に萎縮が観察される。
4 自覚症状
  一側性麻痺では,自覚症状がほとんどないことが多い(著しい機能障害を伴わないことが多い)。
  もっとも,食べ物がこぼれるような感覚が存在する,舌が曲がっている等の自覚症状を訴えるケースもみられる。
  両側性麻痺では,発語,嚥下,咀嚼運動の障害が生じる。ろれつが回らない,食べ物を飲み込むのが困難になった等の自覚症状がみられる。


 舌下神経の異常のケースはいまのところ私は経験がありません。
 味覚障害のケースは複数ありますし、現在進行形でもあります。
 コロナ禍の状況だと舌を出してもらって確認してもらうのもなかなか困難かとは思いますので
疑いがある場合には、しっかりと検査をしてもらうことになるかと思います。
 
 湘南平塚法律事務所 弁護士 大木秀一郎

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