虚偽表示とは~民法94条の解説

2020年10月7日 17時14分05秒 (Wed)

虚偽表示とは何でしょうか?
字面だけみると、嘘の表示をなすことと読めますが民法上の虚偽表示とはどういう意味を持つ法的用語
なんでしょうか?
今日は民法上の虚偽表示について、簡潔に解説をします。

1 虚偽表示とは、、、、
  虚偽表示とは、相手方と通謀して、外形上意思表示があったかのように仮装することです。
  通謀虚偽表示ということもあります。
2 虚偽表示の効果は?
  虚偽表示は、表示行為に対応する内心的効果意思を欠いております。
  当事者(表意者・相手方)間においてはその効力を認める意味がありません。
  でですから、虚偽表示の効力は、少なくとも当事者間においては、 無効 とされております
 (民法第94条1項)。
3 具体例
  ではどういう場合が虚偽表示といえるのでしょうか?
  わかりやすいのは不動産の仮装売買です。
  売っていないのに財産を隠すために、不動産を他人に売ったかのように装う場合がこれにあたり
  ます。
4 第三者保護の要請
  民法第94条第2項は、虚偽の外観を信じた第三者を保護する見地から、
   「虚偽表示の無効は善意の第三者に対して主張することができない」
  と規定しております。
   ここでいう善意とは
  良い意思という意味ではないです。
  民法上の善意とは「知らない」ということを意味します。
  さきほどの具体例のケースを想定してください。
  Aさんは財産隠しの見地から、自己の不動産の登記名義をBさんに移しました。
  ところが、Bさんが登記が自分にあることを利用して、その不動産をCさんにうりました。
  Cさんは真の所有者がAさんであることは知りませんでした。
  このような場合だと、AさんはCさんに対してAB間の登記名義変更行為の無効を主張できない
 ことになりましてCさんが当該不動産の所有権を取得することになります。
  
  *次回に続きます。

 

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